マネージャーにいい印象がない人も多いと思います。
実際に結果に繋がるわけでも、結果として残るものでもありません。
なのにマネージャーをする意味なんて理解できませんよね。
でも仕方ないんです。
マネージャーが楽しい!マネージャー頑張りたい!ってハマってしまったから。
ハイキュー!!という漫画・アニメの中にでも必死にやることに疑問を持った選手がある選手の質問のこう返答をした選手がいます。
※ネタバレになる可能性があるのでご注意下さい
俺は1年で全国にも行ってるしお前よりも上手い。断然上手い。
でもバレーが”楽しい”と思う様になったのは最近だ。ストレート打ちが試合で使い物になる様になってから。
元々得意だったクロス打ちをブロックにガンガン止められて、クソ悔しくてストレート練習しまくった。
んで、次の大会で同じブロック相手に全く触らせずストレート打ち抜いたった。その1本で「俺の時代キタ!」くらいの気分だったね!
”その瞬間”が有るか、無いかだ。
将来がどうだとか、次の試合で勝てるかどうかとか、一先ずどうでもいい。
目の前の敵ブッ潰すことと、自分の力が120%発揮された時の快感が全て。まぁそれはあくまで俺の話だし、誰にだってそれが当て嵌まるワケじゃねぇだろうよ。
お前の言う「たかが部活」ってのも、俺はわかんねえけど、間違ってはないと思う。ただもしも、その瞬間が来たらそれがお前がバレーにハマる瞬間だ。
コミック ハイキュー!!より引用

もう名言ですね
今回はこの選手の言葉からヒントを得て、元マネージャーであった私がマネージャーにハマった・夢中になった出来事をお伝えします。
メイクや美容のように興味から始まり、最初は慣れなかったり・上手く出来ないけれど、やっていくうちに褒められたり・自分が綺麗になっていくことがだんだんと楽しく感じたりしますよね?
それと同じ感覚で『この人はこんな感じでハマっていったんだ~』という感じ見てもらえると嬉しいです。
ハマるまでの3つの出来事
ハイキュー!!のようになにかをきっかけにすぐに夢中になったわけではありません。
なのでハマるまでには図のように3つの出来事を経てハマっていった感じです。

それに私の場合、最初からマネージャーをやることにやる気があったわけではないです。
元選手でしたが、マネージャーでなにか特別なことがしたい!といった願望があったわけじゃありません。
ただやれなかったことを叶えたかったという程度の気持ちでした。
詳しくは【なぜ】私がマネージャーになった理由ときっかけという記事に書いています。
そんな私がガチマネージャーになって、チームの勝ち負けにこだわるようになった出来事はこちらですです。
ステップ1 ゆる→ガチ

彼女さん・選手の知り合いに言われた言葉でムカついたことで火がつき

文句言われないようにやってやろうじゃないか!!
という感じが最初の段階です。
マネージャーを始めて3・4カ月たった頃でした。
なんとなくチームにも仕事にも慣れてきたころでした。
手が足りない時は選手の彼女さん・知り合いの方がたまに手伝っていたこともあり、私も手伝ってもらうことが時々ありました。
そんな時に会話の中で言われた言葉がこちら。

どうしてマネージャーしようと思ったの?
男好きなの?
本当は誰狙っているの?
マネージャーってここまでするの~?
仕事しすぎじゃないの?
マネージャーはそんなにしなくていいんだよ?私言われなかったよ。
マネージャーにいいイメージをもっていないとまるわかりの会話が多かったです。
その中で1番ムカついたのが・・・
でした。
マネージャーのイメージが悪いことは情報収集していく中でわかっていました。
それでも

仕事ぶりを見てもらえればマネージャーの悪いイメージもなくなるはず・・・!
と少し期待していました。
でもその可能性がないことがあっけない程にわかりました。
しばらくかなり落ち込み、認められないことで自分のやっていることを否定されたように感じましたが色々考えるうちに

だったら今後一切マネージャーのことを楽だとか、マネージャーを悪く言われないように、マネージャーが必要な存在だってことを周りにわからせてるやる!
と逆切れし、ちょっとした目標を立てることが偶然にできました。
また偶然の産物で目標が出来たことで【マネージャーをしている限り悪いイメージでしか見られないこと】への覚悟も決まりました。
ステップ2 スイッチON

最初の段階で彼女さんや知り合いの言葉で逆切れをし、負けず嫌いが発動したおかげで
『あそこのマネージャーすごいよね』
『そんなことまで出来るの』
と周囲がある意味ドン引きしているようにも聞こえる声が聞こえてくるようになり

ちょっとはイメージ変わるきっかけにはなったかな?
と満足していました。
そんな時に2つ目の出来事です。
選手から

本当はもっと練習したい・・・
という本音を言われたのです。
これも詳しい話は【体験者視点】マネージャーの必要性。いる?いらない?で書いているので気になる方は読んでみて下さい。
この言葉を選手から聞いたときは頭を殴られたような、あるいは足の小指を角でぶつけたくらいの衝撃であり、痛みでした。
その帰りは

今までなにをやっていたんだろう・・・
と落ち込んだし、今までしてきたのマネージャーの仕事内容を後悔しました。
でもそれと同時に

もう言葉を選手に言わせないようにしよう!言わせたらいけない!
それこそマネージャーである私がいる意味が本当になくなってしまう
と本気で思いました。
なので

少なくとも私がマネージャーをしている間だけでも「もっと練習したい」とは2度と言わせない
と決め、これが私のマネージャーとしての最終目標になりました。
選手のために●●するという明確な目標が自分で立てられたことで、今まで怒り・反発心でやってきた目標は自然と消えました。
そこから【選手がいかに選手の時間(練習・休憩・ケア含む)を少しでも確保できるか】を考えられるようになったレベルアップが出来たきっかけにもなりました。
ステップ3 もっと頑張る!

もっと練習したいという言葉が響き、選手がいかに選手の時間(練習・休憩・ケア含む)を少しでも確保できるかを考えるようになってから、自分の仕事を早く終わらせるように見直したり、勉強したり、空いた時間で仕事を増やしたりと忙しい日々を過ごしていました。
そしてチームの目標でもあったある大会で優勝したときに選手から、その日いた選手全員からありがとうと言われる嬉しい出来事を体験したことで、完全にマネージャーにハマりました。
この嬉しい出来事はマネージャーを辞めた今でも覚えているくらい心の残っています。
これも詳しくはの記事にて書いています。
もちろん選手の努力が1番だけど、選手からありがとうと言われたときに

マネージャーという立場でも自分が誰かの役に立つことができる
と身をもって実感しました。
なにより自分が役に立てること、マネージャーとして認められた気がしました。

もっと頑張ろう
今よりももっとマネージャーとして強くなってもっと選手の役に立ちたい
また選手と優勝の喜びを感じたい
と思いました。
また初めて認められた嬉しさと役に立てた喜びで

マネージャーって楽しい・・・!
と思ったことがマネージャーにハマった瞬間でもありました。
役に立てたという快感・喜び

結局はハイキュー!!の選手のように快感なのかもしれません。
選手が結果ならマネージャーは選手・誰かの役に立てたということの証明、選手・チームと一緒に勝利を分かち合えたことが喜びであり快感だと思います。
私もこの快感を知れたことで『もっと!』って欲が出たし、ズブズブとのめりこんでいきました。
他人からマネージャーが必要なものだと認められたときよりも選手から「ありがとう」と言われた一言の方が断然大きい喜びであり、快感は強かったです。
しかもそれを自分の目で見て、自分で体験できたことがより喜びや快感を大きくさせた気がします。
マネージャーが楽しさを知ったことで他人の言葉が前よりも気にならなくなりました。
おわりに
マネージャーって想像しているよりもずっと楽しいものです。
ハマったらそれはよりもっともっと楽しいと感じるし、自分の意志で色々なことが頑張れるようになります。
ハマってからは憧れていたマネージャーの仕事を初めてしたぐらいに普段の仕事・景色がキラキラしたよう、新鮮に感じるほどガラリと変わります。
マネージャーのことを考えている時間が当たり前にくらいずっと考えているし、率先して動きたくなる程にです。
もし同じような体験をしたときにきっと『マネージャー楽しいかも、マネージャーもいいかも』って気持ちになるはずです。
いつ、どんなところからハマったり、スイッチが入るかなんてわかりません。
だからこそ『とりあえずやってみる・体験してみる』ことをしてしてみてほしいです。
迷っていても、決められなくても、出来なくてもいいんです。
その状況でもやれること、ここまでだったらやれると思う範囲でやるだけでもいいんです。
とにかくやってみる、体験してみるからスタートしてみて下さい。
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