今回は卒業を控える先輩マネージャーが最後にできる仕事をお伝えします。
それは後輩がやりやすいような環境・やり方に変えてあげること、整えてあげることです。
特に今年はコロナの影響で思うように部活ができなかった人も多いと思います。

後輩になにもしてあげられなかった

最後になにかしてあげたい
と悔しく思っている先輩マネージャーもいると思います。
そんな先輩マネージャーに向けての記事です。
後輩に教えることだけが卒業を控える先輩にできることではありません。
後輩のために最上級生にしかできない最後の仕事をしてみませんか?
なぜ最後にすることなのか

理由は2つあります。
理由① 変える権限をもつ最上級生だから
なにかを変えるということは
にしかできません。
学校・部活は上下関係のあるので特に。
部内でいうと先輩が決定権をもつ立場のある人になります。
後輩では言えないこと・変えられないところでも先輩なら変えやすいんです。
なので卒業する前に後輩が選手のサポートしやすい環境にして卒業して欲しいからです。
理由② もうすぐ卒業だから
卒業となれば多少なに言っても、言って嫌われたとしても

もうすぐさよならできるからいいや~
と割り切りやすく、言いやすいという状態です。
在校生の立場では嫌われたくない・目をつけられたくない気持ちから変えたくても変えれない。言いたくても言えない状況になります。
自分達はやりたいけど、先輩の意見でやれなかった経験はありませんか?
もっといいやり方があるのに【先輩がしているから】という理由だけで先輩と同じやり方をしなければならなかった経験はありませんでしたか?
同じ経験を次の代が経験しないためにも多少言いやすい状況にある先輩が率先して伝えて変えてあげてほしいんです。
この2つの理由から最上級生しかできない最後の仕事になります。
バトンタッチした今だからやってあげてほしい


もう後輩にバトンタッチした・・・

バトンタッチが終わった今出ていくのも気が引ける・・・
と思う先輩マネージャーもいると思います。
むしろバトンタッチした今だから出ていき最後の仕事をやってあげてほしいです。
理由は後輩達に変える・整えるほどの余裕がないからです。
先輩なら世代交代を経験してきたと思います。
その当時のことを思い出してみて下さい。
世代交代した時は・・・
というような経験をしたことはありませんでしたか?
世代交代をして落ち着いたと思った頃には【もうすぐ卒業する頃になっている】ということもあるわけです。
それに世代交代をした頃は

ちゃんと”先輩”が出来るか不安・・・
と不安を覚える時期でもあります。
後輩はまさにそんな時期です。
だからこそ後輩をまとめてきた経験があり、余裕のある先輩の登場が必要です。
頑張る後輩がやりやすいようにしてあげることで後輩は

先輩がやりやすいようにしてくれた!
という心の余裕と安心感が生まれます。
バトンタッチしていても後輩からすれば先輩は先輩で偉大な存在でもあります。
偉大な先輩からしてもらったことは後輩は覚えています。
してもらった後輩は真似して次の後輩のためにと同じことを次の後輩にします。
それが次の世代にどんどん繋がっていけば、いいサポートができる環境になる部になります。
環境が変わり、後輩が不安を覚えて余裕のない今だから後輩のために後押ししてあげてほしいです。
最後の仕事のポイント

ポイント① 成果が変わらないなら省いてあげる
後輩のやりやすいようにしてあげること=後輩が省いていいと思うことを除いてあげることです。
結果・成果が変わらないのであれば仕事を担当する人が面倒ではないように、効率的にやれるように変えてあげましょう。
面倒なことが減れば、仕事に対しての取組む気持ちも楽になってきます。
面倒な作業のある仕事があると思うだけで『やりたくないな~』という気持ちになりがちです。
仕事があっても面倒でなければ『やるか~』と割り切って仕事ができるようになります。
なので、後輩達の意見を聞き、今までと変わらない成果を出せることができるなら省けることは省けるようにしてあげて下さい。
ポイント② 自分達の意見を押しつけない
①で後輩の意見を聞き、成果を出せるかどうかの話し合いは最上級生も同席してする必要はあると思います。
その時に自分達のやり方を押し通したり、自分達の意見を後輩に押し付けないように注意して下さい。
主役はあくまでも次の世代の後輩です。
最上級生で経験があるからこそ、自分達のやってきたやり方でやれてこれたからこそ【自分達のやり方が正しい】と思いがちですが・・・マネージャーの仕事でこれをすれば正しいことや正解ということはありません。
もし正しいこと・正解があるとすれば【やっている仕事が選手に合っているかどうか】です。
どれだけ仕事が的確にできたとしても選手に合っていなければ間違いになる世界です。
なので、後輩の代の選手は後輩マネージャーに任せましょう。
そのためには最上級生である先輩が意見を押し付けないようにしましょう。
ポイント③ 後輩の意見を引き出してあげる
最後の仕事のつもりで後輩と話し合ったとしても後輩からすれば、バトンタッチしたとはいえ先輩は先輩です。
先輩がいるというだけで意見が言えない可能性もあります。
なので、後輩が言いやすいように、話を引き出すように聞き役に回り、言いやすいように補助してあげて欲しいです。
例えば・・・

私は●●の仕事で●●の作業はなくてもいいと思っていたけど、どうだった?

この仕事での●●はいらないと思ってたから、後輩ちゃんはしなくてもいいと思ったな。後輩ちゃんはやった方がいいかな?
というような言葉をかけてあげてほしいです。
こういった言葉がけは選手と多く会話してきた先輩マネージャーの腕の見せ所です。
選手で培ってきたことを今度は後輩に使ってあげて下さい。
それでもダメなら、後輩全員で意見をまとめてもらい意見だけをもってきてもらうようにするなどもいいと思います。
話し合いも後輩がやりやすようにしてあげてみて下さい。
おわりに
マネージャーとして一生懸命やってきたつもりでも、後輩に引継ぎをし卒業を控える立場になると

●●の仕事は●●をすれば早くできたな

もっとこうしていればよかったな
と思うことも出てくると思います。
それは一生懸命やっていなかったわけではなく今だから考えつくことです。
今までの経験があったから思えることです。
今思う少しの後悔・未練があるならそれは全て後輩託しましょう。
託して同じ少しの後悔・未練を後輩がしないように、先輩は後輩が活躍できる場所を用意してあげましょう。
【言葉だけでなく、行動でも示していく】
そういう姿を最後の仕事でしっかりと後輩に見せてあげましょう。
これが卒業を控える先輩マネージャーの出来る最後の仕事です。
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