学年があがり、新しい後輩ができると【先輩】になると思います。
後輩が入り仕事を教えていると
など悩むこと、イライラすることも増えると思います。
そんなときに
と思ってはいませんか?
そう思う気持ちはすごくわかります。
でもここで1度立ち止まって考えて欲しいことがあります。
本当に後輩だけのせいなのか?ということです。
できないこと・うまくいかないことがあってイライラすると思いますが、後輩だけのせいにしてうまくいくまで待っても時間がかかりますし、いつになったらできるようになるのかすらわかりません。
その間ずっとできない後輩と一緒にイライラしますか?
それとも少しでも自分のやり方を見直し、後輩ができるように工夫し1日でも早くイライラから解放されたいですか?
どちらが自分のためにも、後輩のためになるのか1度考えてみるきっかけになればと思います。
できない=先輩のせいでもある

きつい言い方になってしまうかもしれませんが・・・
後輩ができないのは先輩のせいでもあるということをまずは知って下さい。
なぜなら教える側の立場の人はできるように指導したりするのも1つの務めだからです。
「教えているのにできないのは後輩のせいだ」と言うのはある意味、仕事を放棄しているのと同じです。
また、できない後輩が悪いと言うことは「後輩ができるように教えられません」と言っているようなものです。
できない人をダメと言えば同意してくれる人が多いと思うし、自分が正しいと思えると思います。
でもここではが正しい・自分はきちんと教えていると主張することが重要ではありません。
重要なのは後輩ができるようになったか、または後輩ができるようにしているかどうかです。
後輩ができないのが悪いと愚痴・不満をいう前に
先輩である自分の教え方に改善できることがあったんじゃないのか?
もう少し後輩ができるようになるために工夫できることがあったんじゃないか?
と振り返ってみてほしいです。
こんな経験はありませんか?
自分ができない勉強・苦手な教科を勉強していたときに
「教えているのにできない奴がダメ」「教えているのになんで出来ないんだ」
と言われたらどうですか?
「こっちだって頑張ってやっているし」「そもそも説明がわかりづらいし」
と反発したくなった経験・イライラした経験はありませんか?
そんな同じ思いを後輩にさせていると思って下さい。
先輩が悪いと先輩だけを責めるつもりはありません。
でも後輩ができないのは自分にも足りないところがあって後輩ができていない可能性があることを知ってほしいです。
伝える理由

なぜこんなことを伝えるかというと私も同じようにできない人のせいにしてきた経験があるからです。
できない人が悪いという考えが違うと思うようになったのは陸上の審判の手伝いがきっかけでした。
私は陸上の審判の手伝いを10年以上しているため新しい人・その日だけ手伝ってくれる人に仕事を教えることもしていました。
試合開始前に時間をとって何度も教えていましたが、簡単な仕事にも関わらずミスが多い、同じ間違いを繰り返す人が必ず出ていました。
ミスが少ない人がいることの方が珍しいくらいでした。
審判の仕事は試合が始まると忙しく余裕がなります。
そんな中に簡単な仕事でのミスやミスの連続がいればストレスMAXになり、審判をしている間はずっとピリピリしていました。
仕事に支障が出るくらいのミスが続けば、一旦その子にはさせずに自分が動いてやることもありました。

今振り返れば本当に最低なことをしていたなと猛反省・・・書いている間もちょっとつらい。
それくらい自分にも周りを見る余裕もなかった・・・
そんな審判の手伝いが続いていたとき、他の陸上団体から手伝いの依頼があり参加することになりました。
そこでは今度は私が出来ない立場になりました。
そこの団体の流れやシステム・やり方の違いなどで仕事がうまく回せなかったり、仕事が止まったりしてミスを連発してしまいました。
「手伝いにきて出来ないなんて最悪・・・」とすごく落ち込みました。
でもその団体の方はミスを連発した私を「できないあなたがダメ」と責めること・怒ることを一切せず、なにがミスに繋がったのか、どういううやり方をしてミスになったのか、どうすれば次はできるようになるかと丁寧に説明してくれるだけでした。
おまけにやりずらいところを伝えたら、やりやすいように工夫してくれたり、その工夫がよければ上に提案して今後はこのやり方に変えるように言うよと言ってくれました。
この対応のおかげでその後からはミスがなくなりました、無事に手伝いを終えることが出来ました。
自分が経験したことで

今まで自分がしていたことは違うんじゃないか?
できない人が悪いんじゃなく教える方にも問題があるじゃなんじゃないのか?
と気づくきっかけになりました。
それから新しい人・その日だけ手伝ってくれる人への仕事の教え方、間違いがあったときの対応など変えました。
そうするとミスはあるものの繰り返すミスはなくなり、ほぼ完璧に仕事をしてくれる人が続出しました。
この結果にはさすがにびっくりしましたが、先輩の教え方次第で後輩の仕事の結果で変わることを知りました。
なので指導する先輩マネージャーにも知ってほしいなと思って書くことにしました。
変えた方が楽


後輩ができるようになることはわかってはいても、後輩のために自分が変わることの方が大変な気がする・嫌だなと思う

自分が変わっても後輩ができるようになるだけで大したメリットがないからしたくない
と思う方もいるかと思います。
そんな方に伝えたいことがもう1つあります。
変えた方が実は楽であり、自分のためになるということです。
私も経験ある自分が後輩に気をつかってやり方を変えることの方が大変と思っていましたが、実は変えた方が楽ということに気が付きました。
工夫して指導したことで後輩ができるようになれば・・・・

というようにメリットしかありません。
もちろん教えている最中は大変だし、疲れることには変わりません。
ですが、少なくとも自分の教え方を貫いて後輩ができるまでイライラしながら待つよりも教え方を変えて後輩ができるようなやり方に変えて、できるように力を貸した方がイライラやストレス、自分の負担も減せます。
後輩のために変えなくてもいいです。
でも【自分を楽にするため】に変えてみてもいいのではないでしょうか?
ダメなのは人じゃない

じゃあどのようなところを変えていけばいいのか、後輩ができるように工夫していけばいいのかをここからお伝えします。
変えるところは考え方とやり方です。
まずここで大事なのは『あいつがムカつく』『こんなに教えているのに』といった感情を抜いて【できるようになること】だけを考えることです。
後輩ができなくてイライラしているのは教えているのに後輩ができないことが原因ですよね。
なら自分の教えで後輩ができるようにする、又は後輩をできるようにすることで解決するってことになります。
どちらの解決法を選ぶかは自分で判断してください。

好き・嫌いとかあると思うけど、今は【後輩ができない】ことは解決してイライラしないことを優先にしているから、それは一旦おいておいてね。
自分の教えで後輩ができるようにして解決したい
まず先輩マネージャーである自分自身の考え方を見直してみて下さい。
上のような考えにこだわってしまっている可能性が高いからです。
1番多いのは自分ができたやり方を教えているから他の人もできると思っていることです。
この考え方をなぜ見直す必要があるのか。
例えば・・・
自分はできないけど、Aさんはできたとします。
するとAさんが「なんでこんな普通なことできないの?」
「できて当たり前じゃん」と言ってきたたどう思いますか?
ムカつきますよね。
「当たり前じゃないし!」「自分ができるからって当たり前に言わないで!」って思いませんか?
つまりAさんと同じ考え方で後輩に接していることになるからです。
なので
●自分のやり方ではできない人もいること
●自分にとっては簡単だとしても、他の人にとっては難しいこともあること
という考え方で今までしてきたこと・教えてきたことを振り返ってみて下さい。
そうすることで改善できること、もう少し後輩ができるように工夫できそうなところが見えてくると思います。
後輩ができるようにして解決したい
これは出来ない人に合わせてやり方を変えてみて下さい。
これは意識していないだけで日常で出来ている人は多いので意識すれば簡単にできます。
例えば勉強がいい例です。
「勉強でわからないところがあるから教えて欲しい」と言われたとします。
解き方を教えてもで解けない人に「解けない人が悪い」と言って教えない人はいませんよね?
多くは「どこがわからないのか?」を更に聞き、わかるように解説しますよね。
マネージャーの仕事も勉強を教えるような感じで後輩に教えていけばいいんですよ。
教えてもできていないということは勉強でいうと・・・
勉強でわからないところを聞かずに、本人がわからないところを延々と説明しているようなものです。
出来る人ができない人に合わせて変えることは簡単です。
でも、できない人ができる人に合わせることって大変で難しいです。
なので、まずは一旦できない人に合わせたやり方にしてみて下さい。
できるようになれば、できる人のやり方にできるようにハードルを上げていけばいいです。
そうすることで後輩に「できた!」という感覚が生まれ、できるようになるまでのスピードもあがっていき、できるようになります。
1番は会話

もちろんやり方や工夫することは大切です。
ですが、なによりも1番大切にしてほしいのは後輩との会話です。
後輩ができない理由として『先輩が怖い』『失敗して怒られるのが嫌だ』と委縮してしまってできなくなっていることも多いからです。
それを防ぐためにも
など後輩ときちんと会話をして見直してみて下さい。
そうすることで後輩も先輩に対する恐怖感も薄れていきます。
ミスは誰にだってあります。
ミスをしたことよりもそのミスをどうカバーするか、また次ミスが起こらないように対策を立ててあげて下さい。
また会話をすることでできないときに相談しやすくする環境作りのための手助けもしてくれます。
会話をすることで「自分の話を聞いてもらっている」という安心が生まれ、人に伝えることに抵抗がなくなってきます。
抵抗がなくなり、環境も心地よくなれば後輩全員、同期のマネージャーにも会話が定着します。すると後輩は次に後輩へと繋がっていきます。
次へと繋がればチームを支えるマネージャーの連携もよくなり、マネージャーをする人が楽しくマネージャーをすることができます。
同じマネージャーがいることでより嬉しかったときはより嬉しく、大変なときはマネージャー同士で励みあった乗り越えることができます。
なのでやり方・考え方を後輩と会話をして決めていって下さいね。
おわりに
先輩マネージャーの方、いつもお疲れさまです。
先輩という立場になると自分の仕事に加え、後輩の指導となれば大変ですよね。
おまけに後輩の指導に合わせればスムーズに進まないし、イライラすることも多くなりますよね。
そんな中、どうでもいいと投げ出さずにイライラしながらも後輩のため奮闘されている姿は尊敬します。
私は後輩マネージャーがいなかったので、後輩を抱えながらの仕事は私が想像している以上に大変だと思います。
愚痴や不満を言いたくなると思います。
なのでときには息抜きとして友人に愚痴・不満を言ってみるのもいいと思います。
ですが、全て後輩のせいにするのは指導を頑張ってきた自分も否定することにもなります。
そんなことは尊敬する先輩マネージャーにはして欲しくないです。
尊敬する先輩マネージャーだからこそ、できない後輩にも工夫してできる後輩に指導できる素敵な先輩マネージャーでいてほしいです。
【後輩のためにも、自分のためにも後輩だけのせいにせず自分のやり方を変えてみる】という選択があること、選択することで楽になることがあることを少しでもわかってもらえたら幸いです。
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