選手が光ならマネージャーは影。
選手がスポットライトをあたる存在ならマネージャーは黒子。
選手が日向であるならマネージャーは木陰。
マネージャーは【陰】
そんな存在だと思っています。
陰の意味を調べるとこんな意味があります。
1 物に遮られて、日光や風雨の当たらない所。
2 物の後ろや裏など、遮られて見えない所。裏側。
3 その人のいない所。目の届かない所。
4 物事の表面にあらわれない部分。裏面。背後。
5 (翳)表にはっきり現れない、人の性質や雰囲気の陰気な感じ。
6 他の助け。庇護 (ひご) 。恩恵。現代では、ふつう「おかげ」の形で用いる。
7 正式なものに対する略式。「―の祭り」
goo辞書より引用
特に意味の1~4はマネージャーに当てはまる部分です。
なので、マネージャーに憧れていたけど想像以上に目立たないし、評価されないので辞めていく人も多いです。
また頑張っても認めてもらえなかったり、うまくいかなかったりで嫌になること・苦しく思うことだって多いはずです。
今回はそんな陰の存在であるマネージャーにエールを送るために書きます。
同じマネージャー経験者として頑張るマネージャーに『こんなにもすごいんだよ』ってことを今伝えられる全力でお伝えします。
陰のすごさはココ
マネージャーになり、毎日のようにマネージャーの仕事をやっていれば、マネージャーに関わること全てが当たり前なものになってきたり、これが普通だと感じることも多いと思います。
なのでまずは忘れているであろうマネージャーをすごいところをお伝えします。
これからお伝えするすごいところは全部で5つ。
マネージャーを辞めて、審判や観客といった客観的な立場から改めて感じたことものです。
毎日のようにしているから忘れていることもあるでしょう。
でも今だからこそ自分がどれだけ当たり前のようにすごいことを知って下さい。
陰を選ぶ強さ

まず、陰であるマネージャーに興味を持つこと、マネージャーを選ぶことだけでもすごいなと思います。
理由は人は自分が活躍したり、自分が1番でありたいと思うものだからです。
【マネージャー】と聞くどうしても【他人のために動く】というイメージが浮かぶはずです。
お金も出ない、評価もされにくい、進路に必ず繋がる保証もない、ましては若い時期に他人のために動くことは珍しい方に入ると思います。
特に若い10代のときは自分の将来・周りからの評価、自分の外見といったように自分に意識が向きやすい時期だし、自分のことでに精一杯だと思います。
見えない場所で輝くなんて10代頃なんてやりたくないはずです。
できれば見えないところではサボったり、やらなかったりしたいものです。
そんな時期に見えない場所での動くことに興味をもつこと、やりたいからと動けることはすごいと思います。
当たり前を作るすごさ

マネージャーやそれらをやる人がいれば当たり前のようにあるものだと思います。
ですが・・・当たり前のようにできていることは当たり前ではないです。
それは新型コロナウイルスでたくさんの人が実感したと思いますが、マネージャーもその1つ。
当たり前は当たり前つくる人がいることで【普通】になり、何も疑うことなく練習することができます。
練習に集中できる環境というのは選手にとってなによりも大切なことなんです。
あなたはその当たり前の環境を作り出しているんですよ。
これは本当にすごいことなんですよ。
『見えないから』『環境をつくっているだけ』じゃないんです。
この環境作りというは基礎みたいなもの。
基礎を作る人がいるからレギュラーや選手は練習だけに集中できるんです。
その場所をあなた作っているんです。
それぐらいすごいことをしているんですよ。
当たり前を続ける強さ

当たり前だからこそ、当然だと言われること、して当たり前なことと思われているからいちいち褒められることもないし、感謝もされない。
だからこそ毎日コツコツと当たり前を作るために動ける人、頑張っている人は強いと思います。
みんなが当たり前だと思っているものを続けることって難しいし、苦しく思うことが多いんですよね。
でも求められているから、それがマネージャーの仕事だからと毎日コツコツとやる。
・・・本当にすごい。
当たり前を求められるマネージャーを当たり前のようにしていることがすごいし、時には強さがないと出来ないこと。
だから当たり前を作り続けている自分をまずは褒めて欲しいです。
全する強さ

今はメディアの影響もありマネージャーや主務などと裏方が取り上げられスポットライトがあたることもありがたいことに増えてきました。
だけど陰でいる人達は自分がやってきたことを大げさに話したり、まるで自分達がすごいことをしたんだと威張ることはしません。
「それは選手の力」だと「自分は自分のできることをしただけ」と言い、陰に戻ります。
それは選手が輝くことがなによりも全てだと陰として理解しているし、選手以上に輝くことを望んでいる人も少ないです。
それは自分が陰であること・それを自分が望んだことを理解していることであり、どんなときにでも忘れないことはなかなかできることじゃないです。
スポットライトがあたっても自慢することもなく、陰でいるって自分にちゃんとして芯がないとできないです。
それをすごいと言わずにはいられません。
陰として全うする姿は凛としていてかっこいいの一言につきます。
陰を続ける強さ

陰でいれば世間体、他人の言葉、欲など色々な誘惑が多いはずです。

たまに褒めてほしい
注目してほしい
もっと評価されたい
もっと感謝してほしい!
特に他人から認められたい!という欲はマネージャーをやっていれば自然と増えていくものです。
裏方って見えない仕事や見えないところでの作業が多いからわからないことが多いから誤解されることも多いから尚更。
そして他人の世話をしているなど悪いようにも言われやすい。

これは辞める人が多いの理由の1つがこれでもある・・・
なのに流されずに自分のやるべきこと、やりたいことを持ち続けられることってすごいです。
自分のやるべきこと、やりたいことをしっかり持ち続け、他人に流されることなくできることって実は結構難しいことです。
日常でもダイエットしようと言いつつ、続いている人はどれくらいいますか?
結果がなかなかでないことに焦らず、もくもくと続けられる人がどれくらいいると思いますか?
なかなかいないはずです。
それをあなたは出来ているんです、陰という見えない場所で。
マネージャーをやってきたからこそ続けることの難しさはなによりもわかっています。
陰の仕事をコツコツとしっかりこなしていることもすごいのに自分を持ち続け、一途にこなせるのは本当すごいし、誇りに思っていいです。
これら5つはマネージャーとしてやっているときにはわからない、または人から言われないと気づかないものばかりです。
マネージャーとしてやって当たり前と言われることも多いですが・・・マネージャーでもやれていない人、マネージャーだからいう理由でサボっている人もいます。
だからマネージャーがマネージャーとして陰でもしっかりやっていること自体がすごいところであり、自信を持つべきことろです。
陰として証明しろ

選手のようにスポットライトはあたることはないです、陰である以上は。
それでもチームにいてサポートしてきたことは忘れられることはありません。
仮にチームとして忘れられていたとしても、陰であるマネージャーを認めてくれたり、感謝してくれる選手は絶対にいます。
また見ないところで陰の存在を知ってくれている人が絶対にいます。
それはチームとは関係のない人かもしれません。
ただの通り姿の人だったり、ただ観戦しにきた人かもしれません。
それでも見てくれている人はいます。
あなたがチームのために懸命にサポートしている姿や必死に大きい声で声援を送っている姿を見ている人が、あたなが知らない場所で見てくれている人はいます。
あるいは将来マネージャーを夢見て、陰であるマネージャーとして動いているあなたとすごいと思ってみている人がいます。
そのことを忘れないで下さい。
たとえばこんな風に・・・
【3年間たった1人で支えてくれたマネージャー】
— 細井 衿菜 (@erinarun22) June 8, 2020
IH総合優勝したとき、1番最初に、誰よりも涙を流しているのを見て、私はこの人との約束を果たす為にに頑張って良かったと心の底から思った😭©️#陸上フォトコン #縁の下の力持ち部門 pic.twitter.com/WKnKzCjBJ8
Twitterで#陸上フォトコン #縁の下の力持ち部門で検索してみてね
目立たなくても、時にはマネージャーであることを理解されなくても、マネージャーがすることを当然にように扱われたとしても、あなたでしかできないことがあります。
例えばブーケや花束。
主役ではない花が一緒に花束としていることで主役が引きたち、花束として綺麗まとまり、感動を与えるような花束になります。
陰だからこそできることがあります。
そんな陰を見てくれている人がいます。
そんな陰をきちんと見ている人がいるからこそ・・・

自分は陰でもきちんとしている!
陰でもチームの一員だ!
陰でしっかりとチームを支えているんだ!
と陰として胸を張り、堂々とした姿でいてください。
陰がしっかりとした凛とした姿でいるだけでも、見ている人・そのチームを応援している人からも安心・心強さを与えることが出来ます。
それに「自分はここにいるんだ!」っていう証明にもなります。
だから陰で仕事をしている自分に胸を張ってほしい。
【私の場所は輝けないけど、それが私の場所なんだ】と胸を張ってほしい。
胸を張れるために日頃からしっかりとサポートに励んでほしい。
なによりも誰かのためにとマネージャーを選んだ自分のために。
最後にメッセージ

陰である以上、選手よりも輝くことはありません。
陰という見えない場所で苦労して、、大変なこと・つらいこともたくさんあってきたと思います。
見えない場所だけど、そんな場所でたくさんたくさん一生懸命マネージャーとして頑張り、誰かのために必死に考え、迷って、動いて、泣いて、喜んできたのはなによりも自分です。
そんな自分をまずはたくさんたくさん褒めて下さい。
自分はよくやっていると自分を肯定してほしい、認めてあげて下さい。
やっている自分を信じてあげて下さい。
自分にはないもの・できないことに目を向けるのではなく今自分ができること・自分しかできないこと、自分にはあるものに目を向けて下さい。
あなたは陰としてこれだけたくさんのことをしてきています。
【たくさんのことを当たり前のようにしている】
それだけでも十分すごいことにまずは気づいてほしいです。
むしろマネージャーをやるからこそわかっていてほしいです。
それと誰かの役に立ちたい、力になりたいというマネージャーになったときの自分の気持ちを思い出して、それだけを見て進んで下さい。
意味とか他人からの言葉とか・・・そんなものはいりません。
なにか言われたとしても、マネージャーを通してたくさんのことを見て、知って、経験したあなたが
「陰でしか見れない景色もあるから陰も最高だよ、楽しいよ」と笑って答えてみせましょう。
マネージャーをやっている自分。
マネージャーを選んだ自分。
マネージャーを通してたくさんのことを経験してきた自分。
それら全てを含めて陰として、陰であることに自信を持ち、誇りに思って欲しいです。
いつもチームのために動いてくれてありがとう。
感謝を込めて。
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